微生物防除剤

フルーチェ百姓日誌

微生物防除剤というのをご存知でしょうか


微生物防除剤とは、自然界に普通に存在する微生物のうち、「病原菌から植物を守る微生物」や「害虫から植物を守る微生物」を選抜し、生きた状態のまま使いやすく工夫した製剤です。病害虫から作物を守る効果、使用する微生物や製剤の安全性、品質などが審査され、農薬取締法に基く農林水産大臣による農薬としての登録を受けたもので、一般的には微生物農薬と呼ばれています

1グラムの畑土の中には約1億個の微生物が生存しており、共生、せめぎあい、駆逐などの生命活動が繰り返されています。これこそが地球に生命が誕生した約30億年前から続いている自然であり、人との触れ合いの歴史も数百万年に及びます。その中から選抜された微生物は正に自然そのものといえます。
微生物農薬は、農林水産省が定めた「微生物農薬ガイドライン」に沿って安全性試験を実施し、学識経験者の審議を経て安全性が確認されています。
微生物防除剤に対する耐性菌や抵抗性害虫の出現可能性は非常に低く、また化学農薬が効き難くなった耐性菌、抵抗性害虫にも変わらず効果を発揮します。
 化学農薬のほとんどは病原菌や害虫の毒物として作用しますが、微生物防除剤の効果の仕組みは、自然の生命活動そのものです。例えば、病原菌が付着する場所を先に占拠し、植物への感染が起こらないようにガードする微生物の利用や、寄生して害虫を殺す微生物の利用などです。これまでの化学農薬とは全く異なるメカニズムなのです。
微生物防除剤は、自然界に存在する微生物のさまざまな機能を利用して、作物を病気や害虫から保護したり、除草や、健全な成長を補助します。

病原菌が作物に感染して病気を引き起こすためには、 作物の表面や内部に活動の足場を作る必要があります。この足場とは主に、栄養源と住み着く場所ですが、病原菌の活動を妨げて病害を予防する微細物殺菌剤に用いられている有用な微生物は、 この足場をあたかも「いす取りゲーム」のように先に奪うことより病原菌の活動を妨げ、 病原菌の作物への感染を予防します。

害虫に寄生して駆除する、微生物殺虫剤は、コナジラミやアブラムシ、カミキリムシといった、作物を食べて害を及ぼす害虫に寄生して死滅させます。 害虫の体表面に付着した微生物は、そのまま害虫の表皮を貫通して体内に入り、 害虫体内の水分や栄養を利用して増殖します。この過程で害虫を死滅させます。
昆虫病原性細菌(BT菌)は、昆虫病原性細菌/バチルス チューリンゲンシス(BT)という微生物の総称です。BT菌は芽胞形成時、菌体内に結晶性の殺虫タンパク質を作り、食毒性を持っています。対象害虫が摂食で生芽胞及び結晶性殺虫タンパク質を体内に取り込むと、消化管内のアルカリ条件とタンパク質分解酵素の働きで、毒素が活性化します。取り込まれた殺虫タンパク質は、やがて消化管の特定部位に結合し、細胞を破壊します。細胞破壊により体液が消化管内に流入することで腹下りを起こし、摂食を止めて、最終的には生芽胞から発芽したBT菌が体内で増殖し、死亡してしまいます。
 BT菌は自然界に広く生息しており、世界各地から数多くの系統が分離されています。中でもクルスターキ(kurstaki)、アイザワイ(aizawai)系統を菌株とする製品が農薬登録されており、一般的にBT剤として防除に利用されています。(日本生物防除協議会より抜粋)

BT菌の殺虫性たん白はアルカリ性の消化液で溶解、さらにたん白分解酵素で分解され、殺虫効果が発現します。一方、哺乳類と昆虫では消化管中でのたん白の消化分解メカニズムが異なりますし、哺乳類では殺虫性たん白作用点が存在しないと考えられていること及び各種安全性試験の結果、人を含めた哺乳類への安全性が高いことが確認されます。

先日有機栽培の家庭菜園のハクサイが防虫ネットををしているのに虫食いではとんど壊滅しています
他の作物にも影響ができきました
全滅は避けなければいけません
微生物防除剤を使わないといけません

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