エンドファイト

フルーチェ百姓日誌

エンドファイトという言葉はご存知でしょうか?
理化学研究所・イノベーション推進センター・植物微生物共生機能研究チームの仲下英雄先生はこのように説明されています
「エンドファイト」とは、植物内部に共生する微生物(植物共生菌)の総称です。ほぼ全ての植物の中にエンドファイトは存在します。
エンドファイトには2種類の微生物のタイプがあり、ひとつはカビ(糸状菌)。もうひとつがバクテリア(細菌)です。カビタイプのエンドファイトは、植物の中で毒素をつくることによって植物を害虫から守ります。ところが、その植物を、例えば家畜が食べることで消化不良が起こったりするわけです。これは、かなり以前から知られていました。
植物の中には様々な細菌エンドファイトがいますが、それが何をしているかは、ほとんどわかっていませんでした。近年、細菌エンドファイトには、毒素をつくらずに植物の免疫力を高めたり、生育を促進したり、強光や高温、乾燥等のさまざまな環境ストレスに対する耐性を高めたりする菌がいることがわかり、注目されています。
現在、世界の約10~20%の作物生産が植物の病害虫によって損なわれているという事実があります。これは、約8億人の食料に相当します。世界の飢餓人口が8億人と見積もられていることから、植物の病害虫を防ぐことは食料の安定供給に向けた重要な課題のひとつなのです。そして、従来からの病害虫対策といえば、化学農薬が挙げられます。
現在の化学農薬は非常に研究が進んでおり、毒性のないものも多く、多少口に入っても人体に害はありません。とはいえ、化学農薬で微生物を殺す場合、悪い微生物ばかりか良い微生物も殺してしまうので、生態系に影響を及ぼす可能性もあります。そこで、できるだけ農薬を減らし、生態系に配慮した作物栽培が、世界的に求められているのです。
植物には、自分を守るための免疫システムが備わっています。
土の中には様々な微生物が存在しており、ある条件下で一時的に増えても、やがては元々の生態系に戻っていきます。化学物質を撒くと、分解するのに時間がかかり、環境に負荷を与えます。ところが、生物同士なら自然にバランスをとってゆきます。ちょうど、人間がヨーグルトや漬物で、一時的に体内の乳酸菌を増やしているようなものですね。
私たち人間は発酵食品などで生きた菌を口から摂取しますが、これは腸内細菌のバランスを改善するだけでなく、私たちの免疫を活性化します。これは、乳幼児の頃から免疫系の発達に重要ですが、大人でもガンの予防などに働いていると言われています。このように人間の免疫を活性化する菌のことを「プロバイオティクス」と呼んでいます。これと同じように、植物の根のキズや気孔等から植物の内部に入ったエンドファイトが植物の免疫を活性化する働きから、「植物プロバイオティクス」という表現を使っています。“良い菌を増やすと免疫がアップする”と覚えるとわかりやすいですね。
エンドファイトと植物プロバイオティクスは同一に使われることも多いのですが、エンドファイトは植物内微生物の総称。対して植物プロバイオティクスは、エンドファイトの中でも免疫力を活性化する特別な菌です。
理化学研究所・イノベーション推進センター・植物微生物共生機能研究チームの仲下英雄先生の記事より抜粋
http://www2.riken.jp/kankyohokokusho/2012/sp/highlight/study2.html

エンドファイトの力を借りた農作物の栽培をしたいと思っています
土壌細菌を活用すれば、植物の免疫力だけで病気を治す力ができるのではないでしょうか
ひとを同じではないかと考えます

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